頭寒足熱

 

 

 あなたは「頭寒足熱(ズカンソクネツ)」という言葉を聞いたことはありますか。専門的に書くと「上虚下実(ジョウキョカジツ)」と現すことができます

 

 健康でいる為の基本になります。ここが崩れることで、身体の流れに滞りが生じ、あなたの弱点の場所に影響が出るのです(発症)

 

 詳しく説明をさせていただく前に、一つ確認をします。外氣において暖かい空氣は上と下のどちらに存在しますか。また、冷たい空気は上と下のどちらに存在するでしょう

 

 当たり前過ぎて答えるのが面倒かもしれませんが、大切なことなので確認しますね

 

 暖かい空氣は上に移動し、冷たい空氣は下に移動をしますよね。これが自然の流れです。ここまではよろしいでしょうか

 

 では、我々の身体はどうなっているのでしょうか。もちろん我々人間も自然界の一部ですから一緒です。上半身に暖かい氣(陽氣)が、下半身に冷たい氣(陰氣)が集まりやすいわけです

 

 ということは、外氣と一緒なので、対流は起こりません(起こりにくい状態です)。「冷え」は熱い冷たいではなく、「流れ」が滞った状態ですとお伝えしましたよね(→「冷え」とはを参照)。この状態が長く続いてしまうと、代謝などが円滑に行われなくなり、あなたの身体の弱点に不具合が生じてしまいます

 

 これを防ぐ為に大切なのが「頭寒足熱」なのです。上を冷たい状態、下を暖かい状態にすることで、対流が発生します。なぜならば暖かい氣は軽いので上に行きたがり、冷たい氣は重いので下に沈むからです

 

 普段からこの状態を作ることができれば、様々な健康法を試す必要もなく、元氣で過ごすことが可能です。ただし、上半身を冷たくしなければいけないからといって、冷やす必要はありませんからね

 

 上半身に比べ、下半身の熱量を上げることで、頭寒足熱は達成することができます

 

 具体的にどうすればいいのかを下記に記しておきます。参考にされてください

・厚着をするならば、下半身を厚着にする

・機能性下着(肌着)を着るなら、下半身側に着る

・下半身の筋肉量を上げる

・ウォーキングをする

・半身浴(先に全身を温めてから行う)や足湯をする

・下半身にお灸をする

など

 

 身体を冷やしてはいけないからといって、全身に衣服を着込んでしまうのはかえって流れを阻害してしまうので、かえって冷えてしまうので氣をつけてくださいね

 

 

 

 

最後までお読みくださり、ありがとうございました

 

 

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