むくみ

 

 

 お腹の赤ちゃんが大きくなってくると、手足のむくみを訴える患者さんが多くなります。どうしてむくみに悩まされてしまうのでしょう

 

 まずむくみに関して簡単にご説明すると、我々の身体のうち約60%が水分とされています。そのうち40%が細胞内に、20%が細胞外に存在します

 

 通常はこのバランスが保たれているのですが、何らかの事情でこのバランスが崩れると、細胞内の水分が細胞外に移動します。この状態をむくみと呼ぶのです

 

 健康な人でもむくむことがありますよね。これは血液循環が悪くなり細胞外にある水分が吸収されずに滞ってしまった為の現象なのですが、妊婦さんの場合、20週後半には身体内を流れる血液量が1.5倍になり、血管外に血液の血漿成分が浸み出しやすくなるのです

 

 さらに、妊娠により大きくなった子宮が静脈を圧迫し、下肢からの血流やリンパ液の流れが悪くなり、むくみやすくなるのです

 

 まず足に影響が出ることがほとんどです。ただ足だけの血流が悪くなるわけではないので、手にもむくみが出る場合もあります

 

 むくむことで神経が圧迫され、しびれなどの違和感を訴える場合もございます

 

 妊娠中のむくみは基本生理的なものなので、悪影響を及ぼすことはほぼないのですが、重大な病氣が隠れている場合もございますので、氣になる場合は、妊婦検診時に産科の先生にご相談ください

 

 むくみ予防としては、血流循環を高めることが必要ですので、冷たい飲食物を多く摂らない、身体を冷やさない、身体を温める、身体を締め付けないなどの工夫が必要です

 

 うつ伏せになれない場合でも、当院では治療が可能ですので、お一人で対策ができない場合は当院へご連絡くださいね

 

 

 

 

最後までお読みくださり、ありがとうございました

 

 

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